【あなたの心はゲソに握られます】原宏一著『握る男』!寿司屋からの成り上がり人生記!

2020年4月21日

あなたは誰かに心を『握られている』かもしれません

もしかしたら知らずに『握っている』かもしれません

それがどういうことなのか
『握る』とは何なのか。。。

あらすじ

物語は昭和後半、まだ両国国技館ができる前の両国の一件の寿司屋「つかさ鮨」に務める二人の小僧
真面目に修行を積むがなかなか芽が出ない金森に反して最年少ながら頭角をどんどんと表すゲソ
同じ小僧としてゲソにライバル心を持つ金森であったが、ある出来事をきっかけにゲソに借りを作ってしまう

ゲソに借りを『握られた』金森はゲソの手下となり、ゲソが人々の心の裏をどんどんと『握っていく』様を間近に見ていくこととなる

人々をあの手この手で『握っていく』ゲソ
両国の小さな寿司屋から人々の心を『握り』成り上がっていくゲソ

『握る』とは何なのか?
『握る』のは人々の心だけなのか?

『握る男』その真意は。。。

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『握る男』との出会い

私はこの本に出合ったのは、まだ大学院生であった時です
片道2時間という長い通学時間を要していたため、通学時間は小説を毎日読み漁っていました

その中で日課として、途中駅にある大きな本屋で文庫本を物色して買うという習慣があり
その時に目に留まったのがこの『握る男』でした

言葉の通り「目に留まりました」
売り場の棚中断くらいに表紙を表にし陳列してあり
握る男』が大きく目に飛び込んできました

当時国内の小説はある程度の数を読んでいましたが、失礼ながら
原宏一さんは存じていませんでした

著者も知らず、裏表紙の解説を見ても昭和56年うんうん。。。
当時は割と近代的(舞台が2000年代近辺)の作品を好んで読んでおり
昭和と聞いてあまり気は進まなかった思い出があります

しかし、一目見た時のインパクト
そして完全に自分の勘でしかありませんが、これは面白いに決まっている

根拠のない自信の元私は購入しました

そして今となっては、その決断は正解であり
この本を読み終わった後は、原宏一さんの世界観に惹かれ
立て続けに原宏一著書の本を買い続けました

何度も読める奥深さ

良い小説とそうでない小説
この二つの大きな差は、何度でも余も返せるかだと私は思います

握る男』はまぎれもなく良い小説です
かれこれ5回ほど読みました

何度でも読める小説というのは奥深いものです
決して一回だけではその本質すべてを読み取ることはできません

握る男』は、物語の主人公である金森とキーマンのゲソ
この二人の考えや心情を読み取るには決して一回では読み取れ切れません

そしてこの本は、読者の置かれている状況で見える景色が変わると私は思います

学生の時に最初読んだときは、純粋に「面白い!」という感想が一番に出て来ました
この「面白い!」とは、文の構成や世界観、ゲソの振る舞いや話の展開など
本としてこれは面白いなという感想でした

そして3回目に読んだ時、私は社会人になりたてでした
本の中の景色が一変しました

今まで見えてこなかった世界が本の中で見えてきたのです
主人公の葛藤や、ゲソに『握られる』人々

その彼らの今まで気づけなかった一面を新しく垣間見えるとともに
ゲソの戦略、そして今の自分の社会人としての考えや視点に大きく影響しました

握る男とは

タイトルにもあり、このブログでも幾度となく出てきた『握る』というワード

この本の核となるところであり、そして我々の人生において非常に重要だが意識せず
盲点になってしまっているところでもあります

私たちは『握られる』側なのか?
それとも『握る』側なのか?

一度『握る男』を読んで確かめてみませんか?

以下原宏一著もぜひ